2020年以降、市場規模を伸ばし続けている業界の一つに、動画プラットフォームがあります。
中でも、国内ネット人口の約8割をユーザーとして有すると言われている「YouTube」は、そんな動画プラットフォームの中心です。
YouTubeは、数年前まで娯楽の印象が強いプラットフォームでした。
しかし、近年では、ビジネスの世界でも活用されることが多くなってきました。企業によるYouTubeチャンネルは、その有効性からも非常に注目を集めています。
そこで、本記事では、そんな企業によるYouTubeチャンネルについて、そのメリットとデメリットから実際の立ち上げ手順までを詳しくご説明いたします。
ぜひ最後までご覧ください。
まず初めに、なぜ企業によるYouTubeチャンネルが、ビジネス面で強力なのか、そのメリットについてご紹介いたします。
1)多くのユーザーにリーチできる
企業がYouTubeチャンネルを持つメリット1つ目は、多くのユーザーにリーチできるという点です。
今やYouTubeは若者に限らず、幅広い世代に利用されていますよね。
YouTubeは、一般的には登録者数でどれくらい認知が取れたか測られます。
しかし、視聴ユーザーのうち未登録者は5〜8割ほど占めるため、例えば1,000人の登録者がいるチャンネルの場合は3,000人以上の認知を獲得していると言えるのです。
そんな中で、YouTubeチャンネルを開設することは、自社の商品・サービスを国内外問わず、幅広い世代にPRする機会となります。
2)ファンを育成できる
企業がYouTubeチャンネルを持つメリット2つ目は、自社のファンを育成できるという点です。
YouTubeには、お気に入りのチャンネルに対するチャンネル登録機能があります。
チャンネル登録したユーザーには、そのチャンネルの動画が「登録チャンネル」という別のフィードで表示されるようになったり、新規動画が投稿されるたびに通知が届きます。
これにより、一度チャンネル登録をしたユーザーは、そのチャンネルの動画を継続的に見続けることになります。
その結果、こうしたユーザーが自社のファンとなり、商品やサービスを継続して利用・購入する場合が多くあるのです。
また、視聴するユーザーは、その業界・分野に精通している人ばかりではありません。
知識が少ない初心者向けのコンテンツから、それより少し深い内容のコンテンツなどレベル分けしたコンテンツを用意しておくと良いでしょう。
段階を分けたコンテンツを出すことで視聴者、つまりファンを育成することができます。
3)他のSNSやWebサイトと連携しやすい
企業がYouTubeチャンネルを持つメリット3つ目は、他のSNSやWebサイトと連携しやすいという点です。
YouTubeに動画を投稿する際、その概要欄に自社が持つ他のSNSアカウントやWebサイトなどのURLを掲載することで、YouTubeから他のチャネルへスムーズに誘導できます。
また、YouTubeの動画はリンク化しての共有やWebサイト内への貼り付けが容易なため、他のチャネルからYouTubeへも簡単に誘導できます。
このように、他のSNSやWebサイトと連携しやすいことから、様々なマネタイズモデルに対応可能なうえ、他の集客チャネルと掛け合わせて利益を生むことも可能です。
さらに、人々のインターネット利用目的は1位が「動画投稿・共有サービスを見る」に次いで「ソーシャルメディアを見る・書く」となっています。
そのため、YouTubeとSNSの相性は良いと言えるでしょう。
4)ターゲティングに合わせた動画投稿ができる
企業がYouTubeチャンネルを持つメリット4つ目は、細かいマーケティングが可能という点です。
YouTubeでは、ユーザーの住んでいる地域や年齢、性別、広告への反応などのデータを確認できます。
「何回おすすめに表示されたか」「何%の人がクリックし、先週よりどれくらい増えたか」などの細かなデータが確認できるため、勘に頼ってばかりの投稿を避けられるのです。
そのようなデータを分析することで、自社のターゲットにはどのような動画が有効なのか把握することができます。
このようにして得たノウハウを活用することで、自社のターゲットに刺さる動画を投稿できるようになっていきます。
5)広告収入が得られる
企業がYouTubeチャンネルを持つメリット5つ目は、広告収入が得られるという点です。
YouTubeはただ動画を投稿するだけのサービスではなく、一定の条件を満たすことで広告収入を得ることができるようになります。
誰でもすぐに広告収入が得られるというわけではありませんが、動画投稿を続けていくうちにこのようなメリットが存在することも頭に入れておきましょう。
広告収入を得るための条件を把握し、そこに到達するための目標を立てることで、「広告収入を得る」という目標に近づくことができます。
ここまで、企業がYouTubeチャンネルを持つメリットを述べてきましたが、もちろんメリットばかりではありません。
そこで、次は企業がYouTubeチャンネルを持つ上で直面するデメリットについてご紹介いたします。
1)制作・運営にコストがかかる
企業がYouTubeチャンネルを持つデメリット1つ目は、制作と運用のコストがかかるという点です。
企業のYouTubeチャンネルである以上、あまりクオリティの低い動画を投稿しては、企業のブランディングにも悪影響を与えます。
そこで、動画のクオリティを担保して動画を投稿し続けようとすると、撮影用の機材や撮影費などの金銭的コスト、動画編集ができる人材やチャンネルの運営を行う人材などの人的コスト、これらの作業を行う時間的コストなど多くのコストがかかります。
2)効果が出るまで時間がかかる
企業がYouTubeチャンネルを持つデメリット2つ目は、効果が出るまでに時間がかかるという点です。
YouTubeチャンネルでビジネス上の成果をあげるためには、継続した投稿が不可欠です。
そのため、最初の数ヶ月は動画の投稿を続けても、あまり成果が出ないこともあります。
実際、利益をもたらすまで1年近くかかることも珍しくありません。
そのため、企業がYouTubeチャンネルで成功するためには、この期間も自社チャンネルに投資し続ける運営体制と忍耐力が求められます。
3)ノウハウや経験が必要になる
企業がYouTubeチャンネルを持つデメリット3つ目は、ノウハウや経験が必要になるという点です。
YouTubeチャンネルの運営には、動画の企画、撮影、編集、そして分析と、様々な工程が存在します。
そんな中で、企業がYouTubeチャンネルで成功するには、これら全ての工程をこなす必要があるのです。
しかし、これらの工程はいずれも専門性が高く、ノウハウや経験なしでは難易度が高い工程です。
そのため、企業がYouTubeチャンネルで成功するには、これらの工程に対するノウハウや経験が要求されます。
ここからは、YouTubeを実際に活用して成功している企業の事例を紹介をしていきます。
事例①株式会社オーダースーツSADA「オーダースーツSADAチャンネル【公式】」
ショート動画を中心に投稿しており100万回再生以上を複数投稿しており、登録者も10万人を超えているチャンネルです。
コント形式の企画が人気で、クスッと笑ってしまう出演者の面白い掛け合いの中でしっかりとスーツに関するマナーやノウハウ、着こなしについて発信しているところが特徴です。
ロング動画では、5〜10分ほどの尺でより深い情報提供や店舗・工場の紹介企画などを行なっています。
ロング・ショート共に、NGマナーや着こなしを発信する企画が特に人気で、790万回再生の動画は2,000件以上のコメントを集めています。
出演者に関するコメントも多く見られ、チャンネルと出演者にファンがしっかりとついているチャンネルと言えるでしょう。
事例②青山商事株式会社「洋服の青山 公式チャンネル」
洋服の青山公式チャンネルでは、ビジネスウェアやフォーマルウェアに関する情報を発信しています。
それだけでなく、長尺動画では47都道府県の店舗スタッフにフォーカスを当てた企画、ショート動画ではNG例比較など、様々なジャンルの動画を投稿。
CM動画や商品紹介では、特に「ゼロプレッシャースーツ」などのプロモーション動画もYouTubeにて投稿しています。
5分から10分程度の長めの動画では日本各地の洋服の青山店舗近くの飲食店紹介なども発信しているところが特徴です。
シャツやトップスの選び方などの深堀りや、新作の紹介なども詳しく行っています。
事例③株式会社FABRIC TOKYO「FABRIC TOKYOの公式」
FABRIC TOKYOの公式YouTubeチャンネルでは、オーダーメイドスーツやビジネスウェアに特化したコンテンツを提供しています。
テクノロジーとファッションを融合させた新しいスタイルの提案を行い、視聴者に向けてスーツの選び方やスタイリングのポイントを解説しています。
また、着こなしやビジネスマナーに関する動画を通じて、日常で役立つファッション情報を提供しています。
プロフェッショナルなビジネススタイルを簡単に実現できるよう、日常のファッションに関する実用的なアドバイスも多く発信されています。
ハンガーの掛け方からアイロンの仕方、シャツの洗い方など、かゆいところに手が届く発信が人気です。
弊社にてご支援させていただいた、ITグループ株式会社様が運営するカメリアキッズ保育園の事例をご紹介します。
初月から250万回再生に成功した
SNS運用を社員だけで手探りで始められ、認知度も登録者数も想定より全く伸びず、困っておられたとのこと。
そこで「ムビラボで動画のコンテンツ作りの部分を学びたい」というところから、導入していただきました。
「再生回数が回るものを制作していただいて1本でもバズりたい」というお考えのもとご依頼を受け、実際250万回再生の投稿も生み出しました。
採用コストを抑え応募者数が4~5倍ほど増えた
再生回数だけでなく、SNSを始めてから1名の採用にかかるコストを約30%抑えることができたそうです。
そして、応募者数を4〜5倍ほど増やすことも叶ったとのことでした。
最初にSNSで認知してもらい、その後求人サイトやホームページにて仕事内容や給与など詳細な内容を見た後に、応募してくれた方はとても増えたと実感しておられるそうです。
詳しくは、採用問合せ5倍!カメリアキッズ保育園のInstagram/TikTok/YouTube施策|ムビラボ 動画制作/SNS
多くの魅力を持つ企業によるYouTubeチャンネルですが、同時にデメリットも存在します。
さらに、YouTubeチャンネルは多くの人々の目に留まるため、施策の失敗が企業のブランディングに影響を与えます。
このことを踏まえると、企業がYouTubeチャンネルを運営する上では、絶対に失敗は避けたいですよね。
企業によるYouTubeチャンネル運営を、経験豊富な外部の制作会社に依頼してみるのはいかがでしょうか。
弊社では、自社サービスの「ムビラボ」を駆使した格安で上質な動画を1本2万円から、月1,500本のペースで大量制作しています。
さらに弊社は、累計数万本の過去事例に基づくビックデータを活用して、コンテンツ企画・動画マーケティング・動画広告分析サービスまでも展開しています。
そのため、これまで培ってきた経験やノウハウを活かして動画制作だけでなく、動画化すべき内容の選定など広告施策全体をお任せいただくことが可能です。
もちろん企業向けのYouTubeチャンネル運営に関しても、非常に多くのサポート実績がございますので、企業によるYouTubeチャンネルをマーケティングに活用したい企業様はぜひ一度ご相談ください。
なお、詳細について相談を希望される方は、以下URLからお気軽にお問い合わせください。
・『チャンネルの失敗を防げ!YouTubeを始める企業が事前に知るべきポイント3つ』