ムビコラム
ー動画制作・撮影・マーケティングに役立つニュースー

2016年10月24日

CMや映画にみる人の胸をうつ映像とは?

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たった1秒のシーンであれ、1秒前に観た人の心の中になかった感情を抱かせる事が出来たら、そのショットは「生きた」といえるでしょう。

映像をパッと観ただけでどういう状態なのか分かり、加えて恐怖や喜び、そして緊張などの感情までをも植え付ける事ができるショットというのは、そう簡単に撮れるものではありません。

しかしこの事を少しでも意識出来ていると、30秒の動画広告がより充実した内容になり、3分のミュージックビデオやプロモーションビデオがより情緒あるものになります。

キューブリックに見る感情を抱かせるショット

2001年宇宙の旅や、時計仕掛けのリンゴ、シャイニング等、この世に数々の名作と奇作を生み出し、この世を去った名高い映画監督、スタンリー・キューブリックは映画監督になる前は写真家として生計を立てていました。

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10 sultry photos of New York City by Stanley Kubrick

一枚の写真でストーリーを語らなければいけない写真家として働いている期間に、彼のショット構成力は培われたと言われております。

どちらの写真もパッと観るだけで何が起きているか分かりますよね。
そしてこちらが彼の映画の中のいくつかのショット。

これに動きがついたら非常に視覚的に刺激の強い映像になる事が、静止画からでも想像できます。

映像にメッセージを込める

映像の原理というのは複数の写真を重ねて動いているように見せているだけ、それを理解して1コマ1コマを有意義に使えると、それはメッセージの強い映像になります。

こちらは映画史における最も美しいシーンをまとめた動画です。


それぞれのシーンに、人の胸をうつ美しさ、怒り、後悔、葛藤、迷い、覚悟、喜び、などが盛り込まれています。
映像はその静止画を軸にしながらも、動きと音を加えたもっとパワフルな物になる事が出来ます。
皆さんはスクリーンに映る動画を観ているだけという状態ではなく、映像の中に入ってしまったという体験を一度はした事がありませんか?

人を引き込む映像の共通点

映像で表現できる事を最大限に駆使し、視聴者を映像の世界に引きずり込む事ができる映像にはいくつかの共通点があります。

こちらは美しいCMとして名高く君臨するSONYのブラビアのCMです。

なんの説明もなく、音楽と無数のボールが坂を下っていくだけというシンプルな映像なのに、喜びや開放感、そして胸をうつ色の美しさを感じる事ができますよね。映像づくりの初心に振り返えさせられる映像です。

そして近年話題になった『ゼロ・グラヴィティ』のオープニングシーンです。

ロングテイクでリアルな時間の経過を感じさせながら、起承転結のある映像ですね。
そして場面の中に視聴者を引きずり込むために、充実した音と動きが効果的に働いています。まるでカンペを出されているみたいに、緊張感、恐怖感、そして絶望感が次々と伝わってきます。
まるでそのシーンをキャラクターと一緒に体験しているかのような気分に陥りますよね。とても素晴らしい映像づくりです。

これらの人の胸を打つ映像にある共通点は、
実は映像自体のクオリティの高さだけに依存するものではなく、
限られた尺の中に込めたメッセージとストーリーを高いレベルで両立させるところにあるのかもしれません。

良い映像とは人それぞれ好みがありますが、効果的に感情を引き出せる映像は好みを問わず、視聴者に効率良く影響を与えているのです。

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