従来のテキスト・画像で構成されたコンテンツのあるオウンドメディアの中で、
とりわけ動画コンテンツに特化したメディアサイトは動画メディアと呼ばれています。
この動画メディアが市民権を得た背景には、昨今のスマートフォン普及によるものが大きく影響しています。
手軽に、ストレス無く動画が再生できる視聴環境が整った事で、
これまで以上にリッチなコンテンツを享受するユーザが増えました。
動画メディアにはユーザの興味関心の数だけカテゴリが存在しています。
特にその中でも”レシピ” ”化粧品(コスメ)”、”ヘアアレンジ” など美容関係、 DIY、といったものがシェアを獲得しています。
クラシル
https://www.kurashiru.com/
デリッシュキッチン
https://delishkitchen.tv/
クックパッドTV
https://cookpad-video.jp/
mimiTV (https://itunes.apple.com/jp/app/mimitv-ke-aikunaritai-nuno/id1128675519?mt=8)
dinette(https://dinette.jp/)
Cチャンネル(https://www.cchan.tv/)
FASME(https://fasme.asia/)
オンネル https://www.instagram.com/onnela.tv/
レピー https://repiiii.goo.ne.jp/
バウンシー(https://bouncy.news/)
実際に動画メディアを始めるには以下のステップを踏んで構築することが肝要です。
そもそもで何を目的とする動画メディアなのか、存在意義・目的が何かを定義し、
その目的が達成される為に追いかける定量的な指標(目標KPI)の二つを設定します。
言い換えるとどういう価値をユーザに与えるのか、そして何をもって価値を与えられているか、
この二つの概念になります。
一般的に広告モデルで収益化する目的であればPVや再生数といった指標が目標KPIになり、
商品購入や会員登録といった明確なコンバージョン(成約)が
定義されているページへの遷移が目的の場合は遷移数が目標KPIになります。
一方で、認知を拡大する事を目的とした動画コンテンツの場合は、
再生数とともにSNSでのシェア数も大切な指標となります。
次に「誰にその価値を提供するのか」、というターゲット設定を行います。
ターゲット設定で重要なのは、
対象の動画カテゴリに対して「きっとこの層が見ているだろう」という
根拠のない主観に基づくターゲット設定を行わない事です。
また、一口に男性・女性と言っても
・生活スタイル(単身者、既婚者)
・年代(20代,30代,40代)
・生活エリア(首都圏、地方など)
といった複数の要素で訴求内容は変わります。
最も動画メディアとして価値を発揮できるターゲットはどういった要素を持つユーザか、
を 総務省の統計や各企業様が提供する統計情報を基に定義します。
(参考)
市場調査結果を開示しているWebサイト
・総務省(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/)
・PRWire(https://kyodonewsprwire.jp/author/H102383
・矢野経済研究所(https://www.yano.co.jp/special/20190201/pr/index.php)
・マクロミル(https://monitor.macromill.com/)
目的達成・ターゲットにおよそあたりを付けられたら、
同じ領域で競合となるメディアが何か調査します。
競合調査の際は、ポジショニングマップ、SWOT分析を行う事で
ぬけもれなく多面的に自分の立ち位置と市場の穴を俯瞰することができます。
(例)ポジショニングマップ
(例) SWOT分析
尚、独自で調査が必要な場合は、アンとケイトや、
クラウドソーシングを活用する事で低コストに認知調査が可能です。
(参考)低コストで調査可能なサービス
・アンとケイト(https://www.ann-kate.jp/)
・クラウドワークス(https://crowdworks.jp/)
・ランサーズ(https://www.lancers.jp/)
目的・ターゲット・競合調査をしたら、動画を提供するプラットフォームを何にするか検討します。
プラットフォーム毎にユーザの特性がある為、
訴求したいユーザにあわせた土俵のチョイスが成功への鍵となります。
動画メディアは記事メディアと異なり、
薄利多売的にコンテンツ粒度が薄いものを量産するよりは、
良質な動画コンテンツを配信する事が重要です。
近年、コンテンツの供給過多により、ユーザの目はよりシビアになっており、
また広告を目にする頻度も多くなっていることから、取捨選択の基準が高くなっている傾向があります。
そのふるいにかけられても尚、能動的にコンテンツを見にきたい、と思わせる為にも
動画の質、あるいはコンセプトに沿ったコンテンツ、他では見られない独自性といった
視聴動機を持ったコンテンツを配信しましょう。
上述した通り、現在動画メディアはレッドオーシャンになっており、
人気ジャンルは玉石混淆の様相を呈しています。
その中でユーザニーズに沿ったコンテンツを提供していくわけですが、
明日明後日で結果がすぐに出る事はほとんどありません。
少なくとも半年、できれば1年は効果測定に必要な期間です。
もちろん何も変化を加えずに半年なり1年配信しつづけるのではなく、
つぶさにユーザの視聴動向を定点観測し、
配信しているコンテンツの良い所を伸ばしつつ悪い所を潰していきます。
その為の予算確保も長期的な視野で組んだ方が確実です。
とはいえ、年間を通じて動画コンテンツを制作・配信し続けるには
従来のテキストコンテンツが中心のWebメディアに比べて予算がかかります。
動画メディア運営で予算を抑える為には、
撮影ありなし、企画、モデル・ナレーションの手配などを社内で用意し、
どうしても社内リソースで賄いきれない領域のみを外注するという方法が有効です。
ムビラボでは大量動画制作に必要なソリューションを一気通貫して提供しておりますが、
パートを切り出して予算に合わせたサービス提供も行っております。
是非一度ご相談ください。
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