YouTubeショート動画は、YouTube内で1分以内の短い動画を配信できるサービスのことです。
また、投稿される動画は、スマートフォンでの視聴を想定した縦型動画が中心です。
そんなYouTubeショート動画は、2020年9月に機能として追加されて以降、多くのユーザーに受け入れられてきました。
そして、最近では、企業のマーケティングにも活用されています。そこで、本記事では、YouTubeショート動画の特徴からコツ、メリットを紹介した上で、企業におすすめする理由を説明いたします。
従来のYouTubeでは、ユーザーが動画のサムネイルを見て、興味のある動画を判断し、タップ・クリックすることで動画が再生される仕組みでした。
しかし、YouTubeショート動画では、Googleのアルゴリズムによって判断されたおすすめ動画が自動的に表示され、スクロールすることで次の動画へとすぐに切り替わる仕組みです。
そのため、YouTubeショート動画では、ユーザーは見たい動画を選択する必要がなく、興味のない動画が表示された際には、すぐにスキップできます。この手軽さが、YouTubeショート動画が人気の理由です。
手軽に利用できるショート動画サービスは、YouTubeショート動画以外にも、TikTokやInstagramリールなどがあります。
どちらも、国内外で高い人気を誇るショート動画サービスですが、これらのサービスとYouTubeショート動画には大きな違いがあります。
それが、利用者の年齢層です。総務省のデータによると、TikTokやInstagramリールの利用者層は比較的若い世代が多い傾向にありますが、YouTubeは全年齢が比較的満遍なく使用しています。
この年代を問わず、広い世代にアプローチできるという特徴から、YouTubeショート動画はマーケティングツールとしても多用されています。
ここまで、YouTubeショート動画の特徴を述べてきましたが、ここからは実際に、YouTubeショート動画を活用するメリットをお伝えいたします。
ショート動画のメリットのひとつとして、投稿しやすいことが挙げられます。従来のYouTube動画は、広告を多くつけたり、チャンネルの総再生時間を増やすため、中尺または長尺の動画が好ましいとされていました。
長尺の動画を作るとなると、編集や撮影に膨大な時間がかかってしまいます。
しかし、YouTubeショート動画は、1分以内の動画であるため、手の込んだ編集や長い撮影時間も必要ありません。このような特徴から、YouTubeショート動画では、容易に動画投稿を続けることができるため、動画を通してユーザーに継続的な情報発信が可能になります。
YouTubeショート動画は、新規顧客の獲得にも繋がります。
Googleのアルゴリズムを用いて興味のあるユーザーに対して表示されるYouTubeショート動画では、登録者が少なくてもユーザーに表示される可能性が多くあります。
そのため、従来ユーザーではなかった不特定多数にアプローチできます。
さらに、ショート動画だけで、ユーザーを顧客にするのは難しいですが、ショート動画をきっかけに興味を持ったユーザーを自社チャンネルへと誘導することで、通常の投稿動画も見てもらうことが可能です。このようにして、YouTubeショート動画は、新規顧客の獲得につなげることができます。
このようなメリットを持つYouTubeショート動画ですが、YouTubeショート動画でバズるには、従来のYouTube動画とは異なるいくつかのコツが必要です。
ここでは、特に重要な3つのコツを取り上げ、ご紹介いたします。
YouTubeショート動画を見ているユーザーは、興味がないと判断した動画は次々とスクロールしていきます。
そのため、動画を最後まで視聴してもらうためには、ユーザーに表示された最初の数秒で気を引く必要があります。
特に、動画コンテンツを視聴し続けるかどうかは、最初の3秒で判断されるとも言われているため、開始直後の3秒間にはこだわる必要があります。
実際に冒頭でユーザーを惹きつける方法については、こちらの記事で言及しているため、興味のある方はぜひご一読ください。
気軽に視聴できることが売りのYouTubeショート動画では、取り繕った華やかさよりもリアルな、あまり手の加えられていない動画が喜ばれる傾向にあります。
また、短尺のYouTubeショート動画では、複雑な内容の動画は説明不足になりがちです。
そのため、無理に作り込むのではなく、シンプルでわかりやすい動画にすることが、YouTubeショート動画でバズるためのコツ2つ目です。
最後に、YouTubeショート動画に投稿する動画は、なるべく構成を統一することをおすすめします。
動画の構成を統一することで、継続的な投稿が容易になる上、自社のショート動画を何度も目にしたユーザーからチャンネルを覚えてもらえます。
2つ目のコツでも説明した通り、この構成はシンプルなもので構いませんが、ユーザーから覚えてもらうためには、独自の構成にする必要があります。
ここまで、YouTubeショート動画の特徴からコツ、メリットを紹介してきました。
ではなぜ、このYouTubeショート動画が企業におすすめなのでしょうか。
ここからは、YouTubeショート動画の現状とユーザーのニーズを踏まえて、マーケティングの観点から、YouTubeショート動画についてお話いたします。
2022年5月24日に開催されたGoogle Marketing Live 2022において、GoogleはYouTubeショート動画への広告配信をフルローンチしたことを発表しました。
これにより、YouTubeショート向けに作成した動画を、単なる動画コンテンツとしてだけでなく、広告としても配信できるようになりました。
動画コンテンツとして投稿した動画を広告動画としても転用することで、追加で制作費をかけて新規広告動画を作らずとも、広告配信することが可能になりました。
さらに、上述したGoogle Marketing Live 2022では、2022年後半に商品フィードが表示されるようになることも発表されました。
これは、YouTubeショート動画で広告をタップしても、ブラウザに切り替わることなく、アプリ内で商品が見られるような商品フィードです。
これにより、YouTubeショート動画からの買い物がしやすくなるため、企業は、ユーザーを広告から購入へと繋げやすくなります。
国内最大級のYouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」を運営している株式会社エビリーが発行した『二極化が進む企業チャンネル調査レポート』によると、従来、企業チャンネルの基本とされていた「中尺の動画」より、「わかりやすい短尺の動画」と「多くの情報が得られる長尺の動画」が、企業チャンネルの登録者増加に寄与していることが分かりました。
この結果からは、「限られた時間でわかりやすく情報を得たい」という短尺動画へのニーズと「しっかり情報を得るために内容が濃い動画を観たい」という長尺動画へのニーズが推察できます。
そこで、YouTubeショート動画を利用すれば、ショート動画により短尺動画へのニーズを満たしながら、ショート動画をきっかけに長尺動画のある自社チャンネルへと誘導することで、長尺動画へのニーズにも対応できます。
上述した理由から、YouTubeショート動画は企業にとって魅力的な選択肢ですが、YouTubeショート動画には独自の難しさも存在します。
本記事で述べてきた3つのコツについても、それぞれ簡単ではありません。
例えば、コツの2つ目、作り込まない動画といっても、ただ意図もなく撮影した動画をそのまま投稿しただけでは、決してバズりません。
さらに、コツの3つ目、独自の構成で統一することも、シンプルかつ独自で、取り扱っている商品・サービスにも適応した構成を見つけることは、かなり難しいと言えます。このことを踏まえると、YouTubeショート動画は手軽に投稿できるとはいえ、施策として成功させるのは簡単ではありません。
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