年々成長を続けるEC業界は、2021年には20.7兆円規模の大産業となりました。そして、この成長は、今後も続くことが予想されています。
そんな成長が見込まれるEC業界では、多くの企業が新規参入し、競争が激しくなっています。そんな中で、他社との差別化を図るため、注目されているのが「ECへの動画の活用」です。
そこで本記事では、近年注目を集めている「ECへの動画の活用」=「動画EC」について、そのメリットと活用事例、デメリットまでをご紹介いたします。
動画ECとは、ECサイト(ネットショップ)で活用する動画のことを指します。動画ECを活用すると、静止画では伝えられない商品の特徴や魅力など多くの情報が伝えられるため、売上アップにつながったり、ECサイトの集客が増えたりとさまざまなメリットがあります。
動画ECには多くのメリットがありますが、ここではECサイトの売上向上につながる3つのポイントに厳選してご紹介いたします。
ECサイトの最大の弱みは、お客様が購入前に商品を手に取って吟味できないことです。しかし、動画を活用することで、実際の使用感やサイズ感など、リアルに近い商品情報を伝えられます。その結果、お客様の不安を払拭して、スムーズな購入へとつなげることが可能です。
また、商品を着用している様子や使用している様子を動画として掲載することで、自分が商品を着用している様子や使用している様子をよりイメージしやすくなるため、ユーザーの購買意欲を刺激することもできます。
動画ECのメリットは購買率の向上だけではありません。ECサイトへの動画掲載は、SEOにも効果を発揮します。動画は他サイトにはない独自のコンテンツとして判定される上、動画視聴によるユーザーの滞在時間増加につながるため、SEO面でも大きな効果が期待できます。
さらに、ECサイトに掲載していた動画をYouTubeやSNSにて公開することで、不特定多数の人々の目に触れるため、従来のサイト利用者ではない新規ユーザーの獲得も期待できます。
ブランドやサイトの世界観・メッセージを明確に表現できる動画は、ブランディングの面でも非常に強力です。世界観・メッセージを伝えることは、お客様の印象に残りやすくなり、他社と差別化に直結します。そして結果として、商品の継続的な購入・利用に繋がります。
このように多くのメリットを持つ動画ECですが、具体的にどのように活用すれば良いのでしょうか?ここからは、上記のようなメリットを最大限生かすために、どのような動画をつくるべきか、特に人気の4パターンをご紹介いたします。
動画ECの1番の強みは静止画と文字では伝えられない、商品のサイズ感・質感・使用感などの詳細を伝えられることです。動画を使ってそのような詳細を伝えることで、商品を実際に手に取ることができないというECの欠点を補うことができます。
特に、アパレル系では試着ができないため、角度による見た目の違いやサイズ感など、ディティールを気にする方が多いため、このような需要は大きくなる傾向があります。
次におすすめしたい動画は、商品の使い方や正しい知識を実演して伝えるハウツー動画です。
ユーザーが気になる商品を見つけたとしても、その使用方法や用途を知らなくては、購入には繋がりづらいです。そこで、家電の操作方法や食品のレシピ動画など、その商品を実際にどのように使うかを実演する動画を見せることで、購入前の不安を払拭させ、購入へと導けます。
また、このようなハウツー動画は、商品を既に購入したユーザーへのサポート効果もあるため、新規ユーザーだけではなくリピーターを増やす効果も期待できます。
動画を使って伝えられるのは、商品の情報だけではありません。商品へのこだわりやメッセージなどブランドの魅力を伝えることも可能です。
ECでの販売を成功させる上では、ユーザーとの信頼関係を築く必要があります。実際に商品を手に取れない分だけ、商品やブランドへのイメージがユーザーの判断を左右します。
そこで、商品のこだわりや作り手の想い、制作工程などブランドの世界観を表現した動画を見せ、信頼のおけるブランドイメージを築くことは効果的な手段です。このような動画を通して、ユーザーの感動と共感を得ることができれば、ユーザーが商品を購入する可能性はかなり高まります。
お客様インタビューを掲載するのも、EC動画の有効な活用方法です。
上述した通り、ECでの販売には、ユーザーからの信頼を得ることが不可欠です。そんな中で、実際に商品を購入したユーザーの感想を伝えることは、信頼を高める上で非常に効果的です。
特に、動画を活用したお客様インタビューの形式で発信できれば、店舗スタッフの顔が見えないECサイトにおいて唯一の表情が見える情報となり、感想への信頼も高まります。
これまで述べてきたように、様々なメリットのある動画ECですが、良い点ばかりではありません。もちろんデメリットも存在します。ここでは、特に大きな障壁となる2つの問題についてご紹介いたします。
商品の情報を短時間でわかりやすく伝えられる動画ですが、データ量が重いという大きな欠点があります。データが重いと、サイト自体の読み込みが遅くなり、サイトが表示されるまでに時間がかかってしまいます。
その結果、サイトが表示されるまでの待ち時間にストレスを感じたユーザーが、サイトの表示前に離脱してしまうリスクがあります。
動画制作には、企画・撮影・編集と様々な手順があり、商品の説明文や画像を用意するよりも、かなり多くの時間や手間がかかります。そのため、動画を制作する場合は、相応の時間的コストと人的コストを支払う必要が生まれます。
そして、動画制作に多くのリソースを割いたことで、本来の業務に支障が出るという、本末転倒な結果になってしまうリスクがあります。
このように、魅力の多い動画ECは、同時に大きなデメリットも存在する諸刃の剣ですが、上述した2つのデメリットは、どちらも解決することが可能です。
闇雲に動画を埋め込むのではなく、テキストや写真だけでは不十分なものに絞った上で動画ECを行うことで、サイトが必要以上に重くなることを防げます。
また、コストの問題は、動画を外注に切り替えることで、本来の業務への影響を最小限に抑えることができます。
しかし、ここで難しいのは、どのように動画化すべき内容を選定し、どんな外注先を選択するかです。
そこで、動画ECを、経験豊富な外部の制作会社に依頼してみるのはいかがでしょうか。弊社では、自社サービスの「ムビラボ」を駆使した格安で上質な動画を1本2万円から、月1,500本のペースで大量制作しています。さらに弊社は、累計数万本の過去事例に基づくビックデータを活用して、コンテンツ企画・動画マーケティング・動画広告分析サービスまでも展開しています。そのため、これまで培ってきた経験やノウハウを活かして動画制作だけでなく、動画化すべき内容の選定など広告施策全体をお任せいただくことが可能です。
もちろん動画ECに関しても、非常に多くのサポート実績がございますので、動画ECを活用したい企業様はぜひ一度ご相談ください。
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