映像や動画の制作を依頼したいけど、どの制作会社に依頼すれば良いのか迷っている担当者の方は多いのではないでしょうか。
検索エンジンや比較サイトなどで制作会社を検索しても、色々な会社があって何を基準に選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。
また、初めて制作会社に依頼する際には、どのようなやり取りで依頼をすれば良いのかも悩んでしまうことでしょう。
この記事では、制作会社の選び方や、映像制作会社とのやり取りの方法を解説します。
※「映像」は映画やテレビに使われ、「動画」はWeb配信される作品で使われていることが多いです。
制作会社を探す際には、検索エンジンを利用して探すのが一般的ですが、制作会社を探す前に、まずは動画制作の目的を明確にしておきましょう。以下、例示しましたので参考にしてみてください。
<制作の目的>
・新商品のPR広告を作成したい
・会社の紹介動画を作成したい
・動画広告で認知を拡大したい
・新卒採用のために動画を制作したい
・動画によって問い合わせ件数を増やしたい
動画・映像を制作する目的によって、依頼するべき制作会社の条件が異なります。
まずは、検索エンジン等で探すことになるかと思いますが、ヒットした制作会社の得意分野を確認しておくようにしましょう。
制作会社によって、得意な映像や動画のジャンルが異なります。
・ドキュメンタリー風の制作が得意
・CG・アニメーション・ピクトグラムを活用した制作が得意
・テレビCMに強い
・YouTubeなどの動画制作が得意
・動画を活用したマーケティングが得意
・海外の撮影が得意
広告に関しては、用途によって構成や演出が変わるため、自社がプロモートしたい商品やサービスが属する分野を得意とする制作会社に、依頼をするのが効果的です。
例えば、テレビCMの場合、起用するタレントの知名度や好感度で話題になることがありますが、動画広告の場合は、企画力と運用が大切になってきます。
特に、動画広告の運用の方法について企画・提案してくれる制作会社ならば、効果的な広告を行うことができます。また、PDCAをきちんと回すことで、改善施策まで行う制作会社であれば安心して、任せることができます。
映像制作会社の制作実績を見ることで、これまでどんな動画制作の実績があるのか、どんな企業との取引実績があるのかを知ることができます。
大手企業との取引実績のある制作会社なら、技術力はもちろんのこと、コンプライアンスの面でも、信用に足ると判断することが可能です。また、実際に制作会社が制作した動画を見ることで、自社の求める動画のイメージに合う会社を探すこともできます。
映像制作会社によっては、クライアントとの秘密保持のために、実績を公開していないケースがあります。その場合は、直接お問い合わせをしてみるのが良いと思います。
ホームページに、費用の目安や事例ごとの制作費が書いてある制作会社は良心的です。また、ホームページに費用や相場が記載されていない場合でも、問い合わせフォームからの問い合わせで、明確な費用と制作内容を提示してくれる会社であれば、安心して依頼することができるでしょう。
<注意!>検索エンジンや比較サイトで上位にあるからと言って良い会社であるとは限りません
検索エンジンや比較サイトで制作会社を探す場合、検索エンジンで上位に表示される会社が、必ずしも良い会社であるとは限らないということは、知っておきましょう。
検索エンジンでは、広告費を支払うことで、上位表示をさせることが可能です。また、比較サイト自体を映像制作会社が運営しているケースがあり、自社のサービスを「おすすめ」として紹介している場合もあるので、注意が必要です。
検索エンジンや比較サイトは、映像制作会社を探す際に便利なツールですが、上位表示されているかどうかよりも、制作実績や問い合わせへの対応、見積りなどから、総合的に判断しましょう。
依頼先の候補となる映像制作会社をいくつかピックアップできたら、実際に見積りを取るなど、映像制作会社とのやり取りを進めてみましょう。
見積りの際には、動画・映像のコンセプトや方向性を決めておき、自社のイメージに近いサンプルを用意しておくと、スムーズに進めることができます。
複数本数制作する場合はまとめて発注しましょう
複数本数の動画を制作する必要がある場合においては、まとめて発注する方が1本当たりの単価を下げることができます。
見積りは、1つの制作会社だけではなく、複数の会社から見積りを取って比較することが重要です。それぞれの会社によって、ジャンル、規模などで得意不得意があります。見積もりでは、金額だけではなく、提案力の差も比較してみることができます。
さらには、動画・映像を依頼する際には、発注の内容に沿った動画を作成するだけではなく、発注時の意向に沿った企画や提案を行ってくれる会社を選ぶことも重要です。
良い制作会社は、クライアントの予算の中で、最適な動画制作のプランを提案してくれます。
見積りでは、金額面だけではなく、制作スケジュールもチェックしておくようにしましょう。
簡単な構成を提出してもらい、どの程度の期間でスケジュールが進捗するのかを確認しましょう。
動画の尺や内容によっても異なりますが、制作会社に依頼してから、納品されるまでの期間は、1か月〜2か月程度が目安となります。動画制作の納期は、公開予定日から逆算して余裕を持った設定をしておくようにしましょう。
また、制作が遅延した場合の保証などについても確認しておくことが重要です。
動画制作の作業の進行管理の方法についても、確認しておくようにしましょう。
動画・映像の制作では、非常に細かい行程で作業が進められます。
・打ち合わせ
・文字コンテ制作
・絵コンテ制作
・キャスティング・ロケ地の設定
・撮影
・編集
・BGM・ナレーションの挿入
作業の進行管理において、円滑にコミュニケーションが取れるように、映像製作会社との窓口となる担当者が信頼できるかどうかも重要です。
また、動画・映像の修正対応の回数や、追加費用の発生の有無など、サポートの内容についても確認しておくようにしましょう。
納品データを、映像制作会社で保管してくれるかどうかも重要です。納品データを映像制作会社で保管してもらえる場合、納品後に一部修正を依頼したい場合にも、ゼロから作り直す必要がないため、低コストかつスムーズに進めることができます。
映像制作会社を探す際には、検索エンジンや比較サイトなどで検索をするのが一般的ですが、検索エンジンや比較サイトで上位にあるからといって、一概に良い会社であると判断するのは早計です。
自社に合った制作会社を探すためには、金額だけではなく、制作会社の得意ジャンルや過去の実績、提案内容、担当者とのやり取りでの信頼感、それらを鑑みて比較することが非常に重要です。しっかりとリサーチして比較・検討するようにしましょう。