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動画制作ノウハウ

その動画制作、実は危険かも!? 制作前に確認するべき要注意ポイント3つ

 

動画を作ってみたはいいものの、あまり効果を実感できない。

そんな経験をした方は少なくないのではないでしょうか。

 

その動画制作、実は開始の段階からすでにつまずき、危険信号を発していた可能性があります。

 

今回はとある2人の会話を参考に、制作前に確認しておきたい3つの要注意ポイントを見ていきましょう。

 

 

 

登場人物


夢美めいか

動画制作会社に長年勤めているディレクター

面倒見がいい性格で、色々と教えてくれる

 

道河つくる

動画制作会社に入社したばかりの新人営業

やる気はあるが顔には出ない

 

 

危険かもしれない

 

よし、頑張りましょう。

 

あら、張り切ってるわね、つくるちゃん。何かあったのかしら?

 

おや、めいかさんではないですか。実は先ほど、私の担当のクライアントで、初めて新卒採用活動のためのインタビュー動画を作ることになったんです。

 

そうだったのね、おめでとう。それはいいものが作れるようにしないとね。

 

ところで、どうして今回はインタビュー動画を作ることにしたの? 

 

はい、先方の担当者がインタビュー動画を作りたいと仰ってましたので。

 

なるほど。今回のクライアントが採用活動で困っていることは何かしら?

 

えーっと、思ったよりも人が集まらないことに困ってましたね。

 

なるほど……。

 

つくるちゃんその動画を制作するのは危険かもしれないわ。

 

え、危険なんですか。どういうことですか?

 

それじゃあ何故危険な可能性があるのか、一緒に勉強しましょうか

 

 

要注意ポイント① その目的は適切か

 

さて、この会話を見て皆様はどう感じましたか?

中にはよくあることだなと思った方もいるのではないでしょうか。

 

まず始めにめいかさんは「なぜインタビュー動画を作ることにしたのか?」という質問をしました。

それに対しつくるちゃんは「クライアントがインタビュー動画を作りたいと言ったから」と回答をしました。

 

この回答、実はとても危険なサインの一つです。

 

特に新人は「クライアントの希望を叶えることが最良である」と考えてしまうことが多くあります。

確かにとても大事なことではありますが、一方でそれが最適であるかどうかは、また別の問題です。

 

大前提として、採用活動における動画には様々な種類があります。

事業内容を説明するアニメーション動画や、社員の働き方を見せるための一日密着動画など必要に応じて多岐に渡る中で、なぜインタビュー動画なのかがここのポイントです。

 

手段の目的化

 

一つ例を挙げましょう。

普段料理を作らない人が料理を作りたい場合、どんな調理器具を買えばよいでしょうか。

 

パッと思いつく限りですと包丁や鍋を買っておけば無難なように思えます。

ではその上で、その人がミキサーが欲しいから買ってきて欲しいと言ってきた場合、それを了承しますでしょうか。

 

大抵の場合、なぜミキサーが欲しいのかを尋ねるかと思います。

何故なら一般的にミキサーは汎用的に使用する調理器具ではなく、限定的に使用するケースが多いからです。

 

では、作りたい料理がスムージーだったとしたらどうでしょうか。

それならばミキサーが必要だと判断して、ミキサーを買ってくることを了承するでしょう。

 

つまりこの状況では「ミキサーが欲しい」ではミキサーを購入する理由として根拠に乏しいですが、

「スムージーを作る」という理由はミキサーを購入する根拠に十分値していると考えられます。

 

さて、先ほどのインタビュー動画の話に戻すと、まさにこれと同じ状況が起こっています。

今回のケースではつくるちゃんは「ミキサーが欲しいとクライアントが言っていたからミキサーを買います」と言っているのとほぼ同じです。

 

重要なのは「何故ミキサーが欲しいのか?」に対し「スムージーを作るから」という明確な理由、つまり目的ですよね。

にも関わらず、「何故インタビュー動画が欲しいのか?」に対し「インタビュー動画が欲しいから」では目的として不適切で本質的に理由になっていません。

 

動画とは料理でいう調理器具同様、何か目的を達成するための「道具」であり「手段」でなければなりません。

しかし、手段がそのまま目的になってしまっている。これを「手段の目的化」と呼びます。

 

この手段の目的化が起こると、スムージーを作りたいのに必要のない鍋を買うように、本来の目的には必要のない動画を作ってしまう危険性があります。

 

クライアントの目的をよくよく聞いたら、正しい手段は前述したような、事業内容説明のアニメーション動画や、社員の一日密着動画かもしれません。

動画を作る際には、手段が目的化してしまっていないか、本来の目的は何かをまずは確認するよう心がけましょう。

 

 

目的は見えているけど

 

ふっふっふ、わかりましたよめいかさん

 

あら、急にどうしたの?

 

要するに、私はあの時「クライアントが採用活動で今よりも応募者数を多く集めたいから、インタビュー動画を作ることになった」とそう答えていればよかったということですね。

 

そうね。と言いたいところだけれど、それだけではまだまだ不十分よ。

 

え、目的が見えているのになんでですか?

 

では、次のステップとして確認すべきポイントを勉強しましょうか。

 

 

要注意ポイント② その目的は本当

 

これもクリエイティブあるあるだと思ってます。

最初はクライアントから目的が聞けた、これで大丈夫!と思ってしまうのも無理はありません。

 

クライアントから目的が聞けた。その上で、その目的は本当に正しいのかを判断しなければなりません。

 

採用活動のための動画を作るにあたって「人事が想定しているよりも就活生が集まらないから、数を増やしたい」というのは、よくある目的の一つだと思います。

ではこれは、つくるちゃんが言ったように「今よりも応募者数を増やしたい」と置き換えることはできるでしょうか。

 

そこで次から「本当に人が集まっていないというのは事実なのか」というポイントで考えていきましょう。

 

 

事実と解釈

 

クライアントの発言は事実なのか、と考えると疑っているようで、マイナスなイメージを持たれる人もいるかと思います。

 

ただ、それでいいのです。大事なのは「お互いの認識に齟齬が生まれている可能性がある」と常に考えることです。

 

ここでよく使われるのが「事実」と「解釈」です。

新人教育の場でもよく聞くワードかと思いますが、これは情報の属性のことで、「事実」は誰が見ても変わらない明らかな内容であり、「解釈」は人や見方によって異なる内容と分けることができます。

 

今回の場合、分かっている情報は「クライアントが思ったよりも人が集まらないことに困っている」ですよね。

これがどちらに属するかですが、結論「解釈」の方にあたります。

「思ったよりも」という曖昧な言葉では何を基準にしているのか分からず、どれくらい想定よりも差があるのか、そもそも本当に人が集まっていないのか判断に困りますよね。

 

ではここでいう「事実」とはなんでしょうか。それは他ならぬ数字です。

例えば採用人数から逆算すると募集時点で何人必要かという指標は、企業の採用担当者は基本的に持っており把握しています。

 

この数字の目標が応募者数1,000人に対し、800人しか集まっていないのだとすると、誰が見ても想定よりも200人集まっていないことが分かります。

ここで初めて「思ったよりも人が集まらない」というクライアントの言葉は事実になり「応募者数を増やす」が目的となります。

 

では、仮に応募者数の目標が1,000人に対し1200人いたとしたら。すでに数値上では問題ない以上「人が集まらない」というのは一見すると不適切ですね。

 

でもよくよく話を聞くと応募後のエントリーシート提出率が悪く、結果的にエントリー数の目標人数に届いていないとしたらどうでしょう。

「思ったよりも人が集まらない」という同じ言葉だとしても、結果としては「応募者数を増やす」ではなく「エントリーシート時点の離脱率を下げる」が目的となりその意味合いは大きく変わってきます。

 

この「事実」と「解釈」の違いはとても重要です。

目的は必ず「事実」であることを確認するよう心がけましょう。

 

最後の確認

 

確認したところ、お客様からもらった資料に、応募者数に関して数字が足りてない旨の表記がありました。

 

それは良かったわ。ここは特に分かったつもりになりがちだけど注意しましょうね。

 

逆にそこさえ間違えていなければ今度こそ安心ですね。

 

残念だけど、その上で最後に確認しなければいけないことがもう一つあるわ

 

まだあるんですね。そろそろ頭の容量がパンクしそうです。

 

もう一踏ん張りだから頑張りましょう、つくるちゃん

 

 

要注意ポイント③ その動画で目的を達成できるか

 

目的も聞けたし、その事実も確認できた。

最後に確認するべきことは、ズバリ「その動画は目的を達成する手段として正しいのか」です。

 

今回のケースでいうと、「応募者数を増やす」という目的に対し「インタビュー動画」は適しているのかですよね。

 

これを考えるにあたってがインタビュー動画がどういう効果をもたらすのかを理解していなければなりません。

この点は動画に関する知識や知見が多少なりとも必要になってくるので、判断が難しい部分ではありますが、視聴者側の気持ちになって考えてみると自ずと見えてくるものがあるはずです。

 

 

アクションと仮説

 

基本的には全て逆算思考で考えていきましょう。

今回の視聴者は就活生と想定し、起こして欲しいアクションとしては「自社に応募をする」ですよね。

 

ではどうすれば応募をしてくれるのでしょうか。

 

こちらの「23卒の就活生の企業選びの軸」という記事の中では、学生が企業を選ぶ上で重要視するポイントの1位として、「働きやすさ」が挙げられています。

 

この結果から「働きやすさをアピールできれば、学生が選んでくれる可能性が高くなる」という仮説を立てることができます。

 

では、働きやすさのアピールとはどのようにすれば効果的でしょうか。

そもそも働きやすさというワード自体が人によって見解が別れるものではありますが、一般的には企業の制度やオフィスの環境・雰囲気、そこで働く人たちの人柄なんかが要因として考えられるかと思います。

 

これらを効果的に伝える方法として動画という手法を選択した場合、インタビュー動画は

 

 

・オフィスの様子を映像として伝えられる

 

・制度の内容及び制度に関する経験・体験談を話すことができる

 

・話す人物の人柄が見えやすい

 

 

という特性を持っていますので、今回立てた仮説には即している手段であると結論付けることができます。

 

当然企業によって各々課題が違い、ひいては適切な仮説の立て方も異なります。

多少強引な理由付けをしてきましたが、少なくとも一つの仮説を立て、そこに対し理論立てて手段の有用性を示せているかは大事なポイントです。

 

このロジックが完璧である必要はありません。正直クリエイティブなんて大半は出たとこ勝負です。

とはいえそこにはしっかりと考えられた土台があるかないかでは、今後の反省という意味合いでも変わってきます。

 

この動画は目的を達成するための手段として正しいのか。それは何故なのか。

理想はこれをしっかりとクライアントに説明し、納得してもらった上で制作が進行するという状況ですね。

 

 

まとめ

 

▼制作前に確認すべき要注意ポイント

 

①その目的は適切か

 

②その目的は本当か

 

③その動画で目的を達成できるか

 

 

どうかしら。今後のお仕事で役に立ってくれると嬉しいわ。

 

はい、これでもう危険とはさようならです。

 

特に制作の最初の入りはとても大切だから、しっかり意識できるようになりましょうね。

 

 

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