2022年末に公開が決まった話題作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、2009年に公開され、当時の興行収入世界最高額を記録した名作『アバター』の続編です。
そんな『アバター』の大ヒットを支えたのが、当時最高品質とも謳われた圧倒的な3D映像でした。
「観るのではない、そこにいるのだ」という鮮烈なキャッチコピーと共に宣伝された圧巻の3DCGは、当時の人々を数多く魅了しました。
また、今では、ゲーム、アニメーション、映画をはじめとした映像作品においては、3DCGが使われていないものの方が少ないといっても過言ではありません。
そこで、本記事では、多くの映像作品で使用され、注目を集め続けている3DCGについて、その性質から実際の作成手順までを分かりやすくご説明しようと思います。
3DCGとは、「3 Dimensional Computer Graphics」つまり3次元空間でのコンピュータグラフィックスの略称です。
「縦」「横」「奥行き」(x軸、y軸、z軸を使った3次元空間)を用いて、立体的(3D)に物体を作成したり、色を塗って質感を表現したり、アニメーションで動かしたり、光を生成して照明して、陰影を作成することが可能です。
3DCGの最大の魅力は、自由なカメラアングルで様々な角度から場面を切り取ることができるため、幅広い表現が可能になります。
例えば、イメージキャラクター「がるる」のPR動画(https://youtu.be/vMM8_Hd8Pzo)では、可愛らしいフォルムと愛嬌のある動きにより、「がるる」の魅力が溢れ出る動画となっています。
このような魅力を持つ3DCGですが、実際に制作するとなると、どのようなソフトを使用するべきなのでしょうか。
ここでは、特に人気な6つの3DCG制作ソフトに絞ってご紹介します。
映画、CM、ゲームなどあらゆる3DCG制作の現場にて使用されている膨大な機能を搭載したソフトです。
キャラクターや背景のモデリング、エフェクト生成、アニメーション、レンダリング、他ソフトとの連携等Mayaのみで一通りの3DCG制作が可能とも言われています。月額約25万で使用できます。
MAYA同様、世界中の制作会社で使用されているソフトです。
表現の幅を広げてくれる拡張機能(プラグイン)が豊富に用意されており、CGにおける高度な表現を手軽に利用できるのが特徴です。アニメーション系プラグインが豊富でCGアニメ―ション業界で主流となっています。
3DS MAXはMayaとほぼ同額の月額約25万円で使用できます。
3DCGを使ったモーショングラフィックスを得意としたソフトです。
Adobe After Effects(アドビアフターエフェクツ)と連携可能で、初心者でも操作しやすいことも特徴です。
また、価格も 月額約1万4千円、永続ライセンス46万円と、Mayaや3DS MAXよりも安価に設定されています。
彫刻を徹底的に追及したモデリング特化型ソフトです。
粘土をこねるような直感的な操作が可能なため、リアリティのあるクリーチャーやモンスター制作、実写に近いキャラクターを制作する際には、不可欠なソフトです。
このような性質から、多くの場合、映画・映像制作やゲーム業界では標準的に導入されています。年額4万8千円、永続ライセンス12万円で使用できます。
VFXという特殊視覚効果の制作現場で利用されるソフトです。
パーティクル、流体、群衆アニメーションなど、エフェクト、シミュレーション、ダイナミクスの表現で圧倒的な機能を搭載しており、まるで別世界にいるようなSF空想や、魔法の世界のような空間を演出することができます。
ハリウッド映画やディズニー映画でも頻繁に使用されています。
価格は、月額約13万円、永続ライセンス約103万円です。
本記事で取り上げている中で唯一のフリーソフトです。
総合的に多くの機能を搭載しており、モデリング〜アニメーションまで一連の作業を全てこなすことができます。
寄付によって資金を集めながら開発を続けてきましたが、制作会社からの信頼を得られず、商用作品においてはあまり使用されていないとも言われています。
次に、実際に3DCGができるまでの制作工程をご紹介します。
簡単にいうならば、3DCG制作は、上下左右奥行きなどxyz軸で展開する世界を作成し、そこに照明やカメラを設置して、撮影するというものです。この流れを、以下の①〜⑨の手順で行います。
モデリングとは、モデルの形を作っていく作業です。
この際、三面図をもとにして、全方向から見て正しい形を意識して制作することが重要です。
これら3つは、モデルに色や質感をつける作業です。
リアルな質感を出すためにテクスチャを作って、モデルに貼り付けます。
リギングは、キャラクターに骨を入れたり、ウエイトを設定していく作業です。
モデルが自然に動くように、関節部分の設定も行います。
モデルに動きをつける作業です。
自然な動きに見えるように微調整を繰り返しながら、モデルの動きをなめらかに設定していきます。
爆破や衝突など、物体とモデルの接触がある場合には、この手順で設定します。
カメラの画角やアングル・レンズを設定します。
必要があれば、カメラに動きをつける作業も行います。
モデルに光を当てて陰影を作り、立体感を出します。
カメラ同様、必要に応じて、ライトに動きを加える場合もあります。
書き出しと言われる作業です。リアル系の場合、1フレームを書き出すのに数時間かかる場合もあります。
作ったキャラクターや背景の素材を合成したり、炎や煙、爆発などのエフェクトを付け足す作業です。
このように、本記事では、3DCGの性質と制作ソフト、制作手順までをご紹介してきました。
もちろん、上述したようなソフトを使用し、正しい制作手順を踏むことができれば、思い描いた3DCGを制作することが可能です。
しかし、実際に制作を行うとなると、制作ソフトやハイスペックPCなどのコストが高く、完成までの作業工数が多い3DCGを使いこなすのは、簡単ではありません。
そこで、3DCGを使った動画制作を、経験豊富な外部の制作会社に依頼してみるのはいかがでしょうか。
弊社では、自社サービスの「ムビラボ」を駆使した格安で上質な動画を1本2万円から、月1,500本のペースで大量制作しています。
さらに弊社は、累計数万本の過去事例に基づくビックデータを活用して、コンテンツ企画・動画マーケティング・動画広告分析サービスまでも展開しています。
そのため、これまで培ってきた経験やノウハウを活かして動画制作だけでなく広告施策全体をお任せいただくことが可能です。
もちろん3DCGを使った動画についても、非常に多くのサポート実績がございますので、3DCGを使った動画を活用したい企業様はぜひ一度ご相談ください。
ムビラボのこれまでの事例、サンプル動画は以下のURLをご覧ください。
なお、詳細について相談を希望される方は、以下URLからお気軽にお問い合わせください。