
「自社のSNSアカウントを運用することになったが、どのソフトを使えばいいかわからない」
「動画編集を副業にしたいけれど、プロと同じものを使うべき?」
今や動画は、ビジネスにおいても個人のキャリアにおいても欠かせない武器となりました。しかし、いざ編集を始めようとすると、数多くのソフトを前に立ち止まってしまう方も少なくありません。
本記事では、日々多くの映像制作を手掛ける動画制作会社の視点から、2025年最新のおすすめソフト20選を厳選しました。完全未経験の初心者から、現場で活躍したいプロ志向の方まで、自分にぴったりの1本が見つかるよう、目的別に詳しく解説します。
動画編集ソフトとは、撮影した複数の映像素材(カット)を切り貼りし、テロップ(文字)、BGM(音楽)、効果音、エフェクトなどを加えて、一つの「作品」として仕上げるためのソフトウェアです。
かつては高価な専用機材が必要でしたが、現在はPCやスマホで誰でも扱えるようになりました。動画編集ソフトを使うことで、以下のことが可能になります。
情報の整理: 不要な部分をカットし、視聴者に伝えたい情報を凝縮する。
視覚効果の付与: テロップで内容を強調したり、色味を調整して雰囲気を変えたりする。
感情のコントロール: BGMや効果音(SE)によって、ワクワクさせたり感動させたりする。
いわば、「バラバラの素材を、目的を持ったメッセージに組み立て直す料理場」のような役割を担っています。
どのソフトを選んでも、基本的な操作の流れは共通しています。この「5つのステップ」を理解しておくと、新しいソフトに触れた際もスムーズに馴染めます。
まずは、スマホやカメラで撮影した動画、写真、BGM、ロゴデータなどをソフト内に取り込みます。
プロのコツ: 編集を始める前に、PC内に「素材」「音楽」「書き出し」といったフォルダを作って整理しておくと、作業中のエラーや素材紛失を防げます。
取り込んだ素材を「タイムライン」と呼ばれる時間軸の上に並べ、不要な部分を削ります。
ポイント: 言い間違えや「えーっと」などの間を詰める(ジャンプカット)だけでも、一気にテンポの良い動画になります。
映像の上に文字を乗せたり、シーンとシーンのつなぎ目に切り替え効果(トランジション)を入れたりします。
SNS向けの場合: スマホは音を出さずに視聴されることも多いため、フルテロップ(全ての会話に字幕をつける)にすることが一般的です。
BGM(背景音楽)を敷き、効果音(SE)を入れます。
注意点: 声の大きさとBGMのバランスが重要です。BGMが大きすぎて話し声が聞こえないという失敗が多いため、最後に必ず音量をチェックします。
完成した動画を、一つのファイル(MP4形式などが一般的)として出力します。
用途に合わせる: YouTube用、Instagramリール用など、プラットフォームに合わせた画面比率や画質を選んで保存します。
ソフトを選ぶ前に、必ずチェックしておくべき「3つの軸」があります。ここを間違えると、「せっかく買ったのに動かない」「やりたい表現ができない」といったトラブルに繋がります。
動画編集はパソコンに大きな負荷をかけます。
WindowsかMacか: どちらか一方でしか動かないソフトもあります。
スペック: 高画質な4K動画を扱うなら、CPUはCore i7 / Ryzen 7以上、メモリは16GB(推奨32GB)以上が目安です。
スマホ・タブレット対応: 外出先でサクッと編集したい場合は、デバイスをまたいで連携できるソフトを選びましょう。
サブスクリプション(月額制): 常に最新機能が使えますが、固定費がかかります。
買い切り型: 一度の購入で長く使えます。数年以上使うならコスパは最強です。
完全無料: 予算を抑えられますが、書き出し時に「ロゴ(透かし)」が入るものや、機能が制限されているものもあるため注意が必要です。
仕事にしたいなら: 業界シェアが高いソフトを選びましょう。操作方法を学べるYouTube動画や記事が多く、困ったときにすぐ解決できます。
社内向け・趣味なら: 「直感的に操作できるか」「AI機能で時短ができるか」を重視するのが正解です。
プロとして対価を得る、あるいは他者とデータを共有するなら、以下のソフトが鉄板です。
1. Adobe Premiere Pro
世界中のクリエイターが使用する「絶対王者」です。テロップ入れから色調整まで何でもこなせます。最大の利点は、クラウドソーシング等の案件募集で「Premiere Pro指定」が圧倒的に多いため、学習がそのまま収入に直結する点です。
2. DaVinci Resolve
最高峰のカラーグレーディング機能を持ち、映画のような質感を作れます。驚くべきは、無料版でも4K書き出しが可能で、ロゴも入らないこと。将来的にプロレベルを目指すなら、無料で始めて損はありません。
3. Final Cut Pro
Mac専用ソフト。直感的な操作が特徴で、初心者でも迷わずカット編集ができます。一度買えば追加料金がかからない「買い切り制」のため、Macユーザーのフリーランスに根強い人気です。
4. Adobe After Effects
実写合成や複雑なアニメーションを作るためのソフト。Premiere Proと組み合わせて、「テレビ番組のような派手な演出」や「ロゴアニメーション」を作るのに必須です。
5. Avid Media Composer
映画やテレビ業界の「ガチ勢」向け。大規模なプロジェクトを複数人で編集する機能に長けており、放送業界への就職を目指すなら選択肢に入ります。
効率とトレンドが重視される、企業のSNS運用に特化したラインナップです。
6. Vrew (ブリュー)
AI自動字幕起こしの先駆者です。喋っている音声を自動でテキスト化し、無音部分を自動カットしてくれます。YouTubeのトーク動画や社内インタビュー動画の編集時間を劇的に短縮します。
7. Canva (キャンバ)
デザインツールのイメージが強いですが、動画編集機能も優秀。豊富なテンプレート、商用利用可能なBGM・素材が揃っており、ノンデザイナーでもおしゃれなリール動画が即座に作れます。
8. Video BRAIN (ビデオブレイン)
法人向けAI動画編集ツール。専門知識がなくても、写真や動画素材をアップするだけでAIがストーリーを構成。企業紹介やマニュアル動画を量産したい組織に最適です。
9. Filmora (フィモーラ)
初心者向けでありながら、SNS映えするおしゃれなフィルターやエフェクトが最初から豊富に搭載されています。「1から作るのは大変だが、安っぽくしたくない」という担当者に最適です。
10. Adobe Express
Webブラウザやスマホで動くデザインツール。InstagramやTikTokのサイズに合わせたテンプレートが豊富で、Adobeのストック写真素材を使いながら素早く投稿動画を作れます。
「まずは基本を覚えたい」という方向けの、親切設計なソフトです。
11. PowerDirector (パワーディレクター)
国内シェア10数年連続No.1。動作が非常に軽く、古いPCでも比較的スムーズに動きます。マニュアル本も多く、学習のしやすさはピカイチです。
12. Clipchamp (クリップチャンプ)
Windows 10/11に標準搭載されているソフト。インストール不要でブラウザ上で動作し、基本的なカットと文字入れならこれだけで十分です。
13. GOM Mix Pro
「とにかくシンプルに」という方に。ボタン一つで適用できる100種類以上のエフェクトがあり、迷う余地が少ないのが特徴です。
14. Corel VideoStudio
昔からの定番ソフト。テンプレートが非常に充実しており、写真を並べるだけで結婚式ムービーのような完成度の高い動画が作れます。
コストを1円もかけずに、かつ高度なことをしたい方向けです。
15. CapCut (デスクトップ版)
スマホでおなじみですが、PC版も驚異的。自動キャプション、背景削除、美肌加工など、SNSで流行りの機能がすべて無料で、かつ非常に高機能です。
16. Shotcut
オープンソースで、すべての機能が無料。4K編集にも対応しており、特定の企業のプラットフォームに縛られたくないこだわり派に向いています。
17. AviUtl
日本発の老舗ソフト。本体は非常にシンプルですが、「プラグイン」を追加することでプロ顔負けの複雑な編集が可能になります。PC知識に強い人向けです。
特定の目的があるなら、これらの専門特化ソフトが最強です。
18. LumaFusion
iPadで動画編集をするなら一択です。PCソフトに匹敵する「マルチトラック編集」が可能。カフェなどで身軽に編集したいプロにも愛用者が多いです。
19. InShot
スマホアプリの定番。縦型動画への加工、音楽の挿入、速度変更が直感的。通勤時間にスマホだけでTikTok動画を完成させるならこれです。
20. Camtasia (カムタジア)
PC画面の録画(キャプチャ)と編集がセットになったソフト。操作説明動画やオンライン講座を作るなら、他のどのソフトよりも効率的です。
仕事を目的とする場合や、最高画質を求める方向けの比較です。
| ソフト名 | 対応OS | 料金体系 | 特徴・強み | 難易度 |
| Adobe Premiere Pro | Win / Mac | 月額 3,280円〜 | 業界標準。 求人数が最多で仕事に直結。 | 中〜高 |
| DaVinci Resolve | Win / Mac | 基本無料 (有償版あり) | 色補正が最強。 無料版でほぼ全ての編集が可能。 | 高 |
| Final Cut Pro | Macのみ | 買い切り 45,000円 | 動作が非常に軽く、直感的な操作感。 | 中 |
| After Effects | Win / Mac | 月額 3,280円〜 | アニメーション特化。 高度な合成に必須。 | 高 |
| Avid Media Composer | Win / Mac | 月額 3,000円前後〜 | 映画・放送業界のプロ仕様。大規模編集向き。 | 最難 |
「短時間で」「おしゃれに」「自動で」作りたい方向けの比較です。
| ソフト名 | 対応OS | 料金体系 | 特徴・強み | 難易度 |
| Vrew | Win / Mac | 基本無料 (制限あり) | AI字幕生成。 カットとテロップ入れが爆速。 | 低 |
| Canva | ブラウザ / アプリ | 基本無料 (Pro版あり) | 素材・テンプレートが豊富。デザイン共有が楽。 | 低 |
| Filmora | Win / Mac | サブスク / 買い切り | エフェクトが派手でSNS映え。操作が簡単。 | 低〜中 |
| Video BRAIN | ブラウザ | 法人向け(要問合) | AI自動動画生成。 未経験者が量産するなら。 | 低 |
| Adobe Express | ブラウザ / アプリ | 基本無料 (Pro版あり) | Adobeストック写真が使え、SNS投稿に最適。 | 低 |
まずはコストをかけずに始めたい、または特定のデバイスで使いたい方向けです。
| ソフト名 | 対応OS | 料金体系 | 特徴・強み | 難易度 |
| CapCut | Win / Mac / アプリ | 基本無料 (Pro版あり) | 流行の機能が全部入り。 縦型動画に最強。 | 低 |
| PowerDirector | Win / Mac | サブスク / 買い切り | 日本シェアNo.1。動作が軽くマニュアルが充実。 | 低〜中 |
| Clipchamp | Win (標準) | 無料 (Pro版あり) | Windows標準。インストール不要で手軽。 | 低 |
| LumaFusion | iPad / iPhone | 買い切り 約4,500円 | iPad編集の最高峰。 外出先でプロ編集。 | 中 |
| Camtasia | Win / Mac | 買い切り 51,000円〜 | 画面録画+編集。 研修や操作説明に最適。 | 低〜中 |
結局どれがいいの?
「仕事にしたい」なら: 迷わず Adobe Premiere Pro。
「コストを抑えて本格派」なら: DaVinci Resolve。
「とにかく時短でSNS運用」なら: Vrew と Canva の併用。
「Windowsで趣味から」なら: PowerDirector。
A. Adobe Premiere Pro 一択です。 副業として案件を受注する場合、クラウドソーシングサイト(クラウドワークス等)の募集要項の多くに「Premiere Proが使用可能なこと」と記載されています。また、納品後にクライアント側で微調整をするために「プロジェクトファイル(編集データ)」を求められることも多く、業界標準であるこのソフトを使えることが、案件獲得の最低条件になるためです。
A. Vrew と Canva の併用、または CapCut がおすすめです。
トークメインなら: Vrew で自動字幕を起こし、不要な間をカット。その後、Canva のテンプレートを重ねてブランドカラーに合わせるのが最速です。
トレンド重視なら: CapCut。若年層に刺さる最新のフィルターや音源が揃っており、スマホ1本でも「今どき」の動画が完成します。
A. Filmora または Final Cut Pro を検討してください。 企業の公式動画には「落ち着いたトーン」と「一定のクオリティ」が必要です。Filmora はビジネス向けのクリーンなテロップやエフェクトが豊富で、初心者でも「安っぽくない」動画が作れます。Macユーザーであれば、操作が直感的な Final Cut Pro も、長く安定して使えるためおすすめです。
A. DaVinci Resolve を強くおすすめします。 「無料=機能制限が多い」という常識を覆すソフトです。ハリウッド映画の仕上げにも使われるほどカラー(色味)の調整が強力で、無料版でもロゴ(透かし)が入りません。少し学習コストは高いですが、使いこなせれば「これ無料で撮ったの?」と驚かれるような映像が作れます。
A. Camtasia(カムタジア)が最適です。 一般的な動画編集ソフトは「カメラで撮った映像」の編集を得意としますが、Camtasia は「PC画面の録画」と「マウスカーソルの強調」「注釈入れ」に特化しています。制作会社でも、社内ツール操作説明やオンライン講座の制作にはこれを使います。
動画編集ソフト選びに「唯一の絶対的な正解」はありません。大切なのは、今の自分のスキルや予算、そして「誰に、何を伝えたい動画を作るのか」という目的に合わせて選ぶことです。
キャリアを築きたいなら: 業界標準の「Adobe Premiere Pro」を学び、仕事の幅を広げましょう。
SNS運用を効率化したいなら: 「Vrew」や「Canva」、「CapCut」といったAI・テンプレート機能を備えたソフトで、投稿の質とスピードを両立させましょう。
クオリティにこだわりたいなら: 「DaVinci Resolve」などの高機能ソフトで、映像美を追求してみるのも良いでしょう。
動画制作は、最初の一歩を踏み出すまでが最もハードルが高く感じられるものです。しかし、一度操作に慣れてしまえば、これほど強力な発信ツールはありません。ほとんどの有料ソフトには、数日間から1ヶ月程度の「無料体験版」が用意されています。まずは気になるソフトを1つインストールして、短い動画を1本書き出すところから始めてみてください。その一歩が、あなたや貴社のブランド価値を大きく変えるきっかけになるはずです。
もし、「自社で運用を始めたけれど、クオリティが上がらない」「戦略的な動画活用についてプロの意見を聞きたい」と感じられたら、ぜひ私たち動画制作のプロにご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
・自社で運用を進めているが思ったように伸びない
・投稿を進めていきたいが、工数が想定以上に発生し手が回らない
・面白い企画やトレンドの企画を追いきれない
・戦略策定から運用まで全て一貫して任せたい
・動画撮影や編集ができる担当者がいない